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2019年10月31日 (木)

[3]馬籠峠越え①・妻籠宿から馬籠峠へ

21日夜の天気予報では、「22日の午前中まで雨が降り続く」だったので、翌日のプランとして①、②を考えました。
①昼まで雨が降っている場合は、朝、ホテルから南木曽駅まで送ってもらい、駅から馬籠宿まで地域のバスで移動。天候を観ながら馬籠峠を越えて妻籠宿まで歩く。
②朝、小雨か雨が止んだ場合は、妻籠宿から馬籠峠を越えて馬籠宿まで歩く。帰路はバスで南木曽駅に向かう。

朝の露天風呂も朝食の時も大粒の雨が降っていましたが… 、ホテルの送迎バスの発車時間になると、上空の雲が消えはじめ、雨があがってきました。
そこで、プラン②で馬籠峠越えをすることにして送迎バスに乗り、南木曽駅の手前の妻籠宿で降してもらいました。

●妻籠宿・案内板:9.18
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*妻籠宿**のバス停に、「国の重要伝統的建造物群保存地区」***の説明板が設置されていました。
**妻籠宿は、中世から宿として利用され、木曽路から飯田(飯田街道)へ抜ける追分となってました。さらに、1601(慶長6)年、中山道宿駅制定の際に妻籠宿として指定され、中山道と伊那道が交差する交通の要衝としてにぎわいをみせていました。1843(天保14)年の資料によれば、妻籠宿は、本陣1軒 、脇本陣1軒、旅籠31軒が整備されていたそうです。
***明治時代になり、木曽路に新たに鉄道や道路が作られると、妻籠宿は宿場としての機能を失い衰退の一途をたどりました。
地域が開発に乗り遅れた1964(昭和39)年の春、地元から中世の妻籠を残したいという声が上がり、妻籠宿の町並みの保存運動が始まりました。そして、1976(昭和51)年、妻籠宿は「国の重要伝統的建造物群保存地区」の最初の選定地に選ばれたのです。

●妻籠宿本陣跡:9.23
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*妻籠宿本陣は、江戸時代の参勤交代の際に大名が宿泊した施設です。現在の建物は、1995(平成7)年に江戸時代後期の間取りを再現して建てられたものです。

●寺下の町並①:9.27
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*妻籠宿の寺下の町並みです。妻籠の人たちは、保存運動で家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」という三原則をつくり、この地で生活しながら江戸時代の町並みをを守ってきたそうです。

●寺下の町並②:9.30
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*寺下の町並みの奥に、これから越える馬籠峠方面の山容が見えてきました。好天になる兆しである谷沿いの雲が山肌を昇っていました。

●大妻橋・中山道道標:9.45
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*妻籠宿を流れる宿蘭川(あららぎがわ)に架かる大妻橋を渡ると、中山道の石の道標が建っていました。

妻籠宿の奥座敷といわれる大妻籠(おおつまご)の集落を通り、県道を渡ると石畳の坂道となりました。

●石の道標:10.01
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*坂道の左の道標に、「とうがめ沢 下り谷を経て馬籠峠へ」の文字が刻まれていました。

●とうがめ沢の石畳道:10.02
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*杉林の奥から朝日が射しこみ、雨にぬれた石畳が輝いていました。

●牛頭観音:10.03
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*九十九折の石畳道を上る途中、牛頭観音が祀られていました。この坂道も旅人とともに荷物を運ぶ牛が行き来していたのでしょう。

石畳の道が途切れると、棚田や民家が点在する静かな街道となりました。

●庚申塚:10.16
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*この庚申塚で、道は2つに分かれます。旧中仙道は右の道を上り、右下の坂道を下ると男滝と女滝です。

●男滝:10.19
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*男滝は落差の小さい滝ですが、昨日の雨で流量が多く、迫力のある美しい滝でした。

●男滝・女滝説明板:10.19
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●女滝:10.20
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*男滝と女滝は、吉川英治の小説で武蔵の修行の場として登場した滝です。

男滝と女滝から県道に出て、男垂川沿いに林の中の山道を歩いていると、再び石畳の道が現れました。

●石の道標:10.33
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*石の道標に、「中山道 一石栃口」の文字が刻まれていました。

ここから一石栃白木改番所跡までの中山道は、杉林の中を通る緩やかな坂道でした。杉林を抜けると周りが開け、一石栃白木改番所跡が現れました。

●一石栃白木改番所跡・説明板:10.44
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*一石栃(いちこくとち)白木改番所は、江戸幕府が木曽五木(ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ)の無断伐採を禁じ、出荷統制を行っていた番所です。

一石栃白木改番所跡の隣にある立場(たてば)茶屋に入りました。
*立場とは宿と宿との間にあった休憩所とのことで、江戸時代後期に建てられた茶屋を使った無料休憩所です。

●立場茶屋①:10.45
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*立場茶屋の玄関です。暖簾の奥の土間で欧米のハイカー(8名)が、お茶を飲みながら休憩していました。

●立場茶屋②
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*お茶を頂いた土間の長椅子から見た囲炉裏です。私たちもラッキョウ(茶屋のボランティアの方は“Japanese pickles”と言っていました)と温かいお茶を頂きながら一休みしました。

●立場茶屋③
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*茶屋を出た後、振り返って立場茶屋を立場茶屋を写しました。昔は、この界隈に7軒程の民家があったそうですが、現在は一軒のみで江戸後期の姿を残した貴重な建物とのことです。

●街道脇の石仏:10.58
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*立場茶屋から少し歩いた所に石仏が並んでいました。

●中山道ラッキーポイント:11.05
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*熊除けの鐘の上にプレートが掛かっていました。“スリーセブン(標高・777m)にかけたラッキーポイントの鐘を鳴らそう”ということでしょう。この鐘も強めに鳴らしました。その後、峠に向かう坂道ですれ違った金髪ハイカーのおじさんが鳴らす鐘の音も聞こえてきて、歩く人たちが思わず鳴らしたくなる鐘ということが分かりました。

●馬籠峠:11.10
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*妻籠宿と馬籠宿を結ぶコースの最高地点・馬籠峠(標高・801m)に到着しました。

[4]馬籠峠越え②・馬籠峠から馬籠宿へ 続く
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